レメディとは

ホメオパシーでは、その人の自己治癒力のスイッチをいれるために「レメディ」を飲みます。

レメディは、植物、動物、鉱物など自然界にあるものを伝統的な製法で作られます。

製法はとてもユニークで、水を加えて激しく振り動かします。この工程が多ければ多いほど、はたらきかけが強くなります。

現代医学とは真逆な考えであるため、疑い難いような話にも聞こえますが、事実、そのレメディはすたれることなく、国や世代を超えてセルフケアや、海外では医療として数えきれないほどの臨床データで実証されています。

副作用の心配がなく、乳幼児や妊婦さん・授乳婦さん、腎・肝機能が落ちてきている方、動物にも安心して使用することができます。

薬剤師としては、この点も非常に嬉しい点であります。

このユニークな製法は、ホメオパシーの創始者である医師サミュエル・ハーネマンが、患者さんにできるだけ害のない方法で治したいという強い意志のもと生まれました。

また、原材料は、自然界からほんの少し分けてもらうだけで十分であり、生態系を乱すことや動物実験などは行っておらず、環境にも優しいのです。

 

レメディってどんなもの?

原材料

伝統的な製法で作られたティンクチャ―(母液)とショ糖の二つです。

伝統的な製法で作られたティンクチャ―(母液)は、動物、植物、鉱物などから、時代に合わせて選び、現在では3,000種類以上の種類があります。

添加物は一切含みませんので、安全な食品を好まれている方にも、安心して口にしていただけます。

 

形状

直径3mm程度の小さなショ糖玉に、伝統的な製法で作られたティンクチャー(母液)をまとわせたものがレメディです。

とても小さいために、糖尿病やダイエットなど糖分制限をされている方でも問題になりません。

 

取り方

通常は舌の下で自然に溶かして取ります。1分程度ですぐに溶けるので、飲み込みに心配がある赤ちゃん、小さなお子様、ご年配の方も安心して取ることができます。

水なしで取ることができますので、水がない緊急時や移動中、水を飲むだけで吐いてしまう等口からの水を飲むことが困難な時にも取ることができます。

動物の場合、そのまま口に入れることが難しい場合は、お水に溶かしてあげたりすることもできます。

 

取る回数は?

セッションを受けホメオパスから指示がある場合は、たいていの場合1ヶ月に1~数粒程度です。

セルフケアで急性症状で取る場合は、状況に応じて1日1~3回のことが多いようです。

小指程度の小瓶に入って販売されていることがほとんどです。保管に場所もとらず、お出かけの際にも楽に持ち運ぶことができます。

どんなレメディを揃えたら良いのか気になる方、詳しく知りたい方は、ホメオパシー勉強会にご参加ください。(準備中です、公式LINEにご登録してお待ちください)

 

ユニークで伝統的な製法

ハーネマンは、ホメオパシーの原理を見つけ出し治療に当たる時、最初の頃のレメディは物質のエキスをそのまま使っていました。

ですが、それだとやはり副作用や毒性がありました。

ハーネマンは、毒性の強い野蛮な治療に何より嫌気がさしていましたので、できるだけ患者さんに害の出ないよう薄めようと試みますが、それでは効果も薄まってしまいました。

そんな時、長距離のため馬車で往診に行った患者さんの方が、治療効果が高いことに気がつきます。

近距離と長距離の差は「馬車に乗ること」でした。

当時は、道路も舗装されていなかったので、デコボコ道を揺られながら行っていました。

当然、液体となっているレメディもパシャパシャと大きく揺られることになります。

ここにヒントがあると考えたハーネマンは、レメディの入った瓶を故意に激しく振ってみました。

そのレメディを、近距離の患者さんにも使用したところ、今までよりも治療効果が上がりました。

こうして、水やアルコールを加え、激しく振るというユニークな製法は誕生しました。

さらに詳しく

ホメオパシーの原理については「ホメオパシーとは」のページで詳しく解説しています。

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レメディの安全性

基材となっているショ糖は、どなたにもアレルギーやアナフィラキシーショックを起こすことはありません。

レメディの試験方法も現代医学とは異なるところもありますが、同じところもあります。

 

副作用がないって本当?

レメディの効能を調べるためには、ホメオパシーの原理に基づき、まず伝統的な製法で作られたレメディを作ります。

健康な人がレメディを取ります。その人に起こる身体症状や感情などを詳細に記録しどのような症状が出るのかを確認します。

副作用がない理由は、二つの意味があります。

  • どんな作用も、その人にとって必要があることなので、「主」「副」の概念がない
  • 水を加え激しく振ることを幾度となく繰り返すため、源物質の検出が現代の機械では測定できないため、物質が含まれていないかのようになり、そのため生体内物質に直接働きかけているわけではない(いわゆる「科学的」ではありませんが、エビデンスはしっかりあります)

源物質の検出ができないのに作用があるというのは、とても不思議な感じもしますが私たちは、タンパク質、脂質、ミネラル等の物質さえ揃えば人間(生命体)ができるというわけではないことをご存じでしょう。眼に見えない心や魂があってはじめて存在することができます。

目に見えないものが作用する一番わかりやすい例は、「もらい泣き」です。

嬉しい時、悲しい時、悔しい時それぞれに涙は溢れますが、周りにいる人たちは、涙という物質の水・ナトリウム・カリウム・アルブミン・グロブリンたん白質が私たちの眼に飛んできて作用するのではなく、その人が置かれている状況を想像することで、相手が感じているはずの感情が自分にも生まれて涙が生まれるのです。

ですので、物質だけでは説明のつかないまだまだ未知なる部分が確実にあり、現段階では説明しきれないことがあります。量子力学の概念がもっとわかりやすく一般化されたり、AIの発達と相まって解明されてくることも今後期待できるでしょう。

ホメオパシーと近いものは漢方薬です。

近代になって、植物の持つ特有の成分が効果を表していることも明らかになっていますが、まだまだ多くについては知られていません。そもそも漢方薬は、成分が体に働きかけることを目的としておらず、調和がとれるようになることを目的としています。

「気」という概念があることも非常にホメオパシーに近いものがあります。

 

レメディの治験

レメディの効果を知るための試験をプルービングと言います。

プルーバー(レメディを取る試験の参加者)とスーパーバイザー(プルーバーを観察し記録する係)は、プルービングの際には何のレメディについて試験しているか知らされないことになっています。

プラセボ効果や観察者バイアスの影響を防ぐ方法で、二重盲検法(ダブル・ブラインド・テストdouble blind test;DBT)と言います。

現代医学では当たり前になっている試験で、1970年代後半から行われるようになってきましたが、ホメオパシーでは少なくとも1800年以前から、220年以上も前から二重盲検法でレメディの効果について検証しています

もし、レメディを取って望ましくない症状だと感じる場合は、それが治癒の正しい経過なのか、またはそうではないのか、レメディの調整が必要なのかホメオパスは十分に学んでいますので、ご不安がある場合はお尋ねください。

さらに詳しく

レメディのはたらきについては「ホメオパシーとは」のページで詳しく解説しています。

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レメディのはたらき

私たちのベースとなっている生命力を布に、外からの刺激をテニスボールに例えてみましょう。

布にポンとテニスボールが勢いよく飛び込んできたとします。ピンと張られた布であれば、リズムよく跳ね返すことができるでしょう。

もし、この布に張りがなかったとしたらどうなるでしょう。

ボールを跳ね返すことはできず、いつまでも布の上にとどまります。とどまるだけではなく、ボールにも落下するエネルギーがあるわけですから、布をどんどんたるませます。

レメディは、この布の張り、すなわち生命力を取り戻すと同時に、ボールが本来向かう方向に跳ね返せるようにします。

 

また、私たちをとりまく環境というものは、どう頑張っても変えられないものも多くあります。

例えば、親をはじめとする家族、天候(災害)、一緒に働く仲間やクラスメイト、社会情勢など。

人生を道に例えると、デコボコどころか、とんでもない落とし穴や、立ちはだかる岩まであるような道です。

もし、私たちがボールになってこの道を転がるのであれば、空気がいっぱいに入った球体の方が接地面が少なく転がりやすく、障害も少しの手助けでジャンプして再び転がりだすことができるでしょう。

しかし、このボールの空気が抜けていたら上手く転がることはできません。いつまでも穴にはまったまま抜け出せない状態になります。

レメディは、空気を入れて自ら抜け出す力をくれるとともに、立ちはだかる障害から抜け出すためのアイデアや助けを得られるようになります。

 

レメディでの治癒のし方

「言われるまで忘れていた」「確かにそういうことがあったと記憶しているのだが、あまり覚えていない…」というほど、自然な治癒の経過をたどります。

胃が痛い時には、胃のある場所がわかります。嫌な人と一緒にいる時は、息がつまった感じがします。

けれど、気がついたら胃の場所を自覚することはなくなり、嫌いな人と一緒でも自然体でいられる自分がいます。

「そういえば、そんなことも言っていたわね…」「そんなことより、今○○が忙しくてと」と、たいていのクライアントさんは言います。

何よりも最優先だった相談事が、「そんなこと」までに格下げられるのです。

また相談事とは別に、自分の根本的な深い部分に気づきが訪れる感覚があったり、人から「変わったね」と言われる方もいます。

生体内の乱れはバランスを取り戻し、体調に変化が訪れることも作用ですが、その人にとって「自分にとって 何が薬になるのか 気がついたり見つけ出すことができる力 継続する力」が湧いてくることが大きいと思います。

ある方は食事を変えるべきだと気がつき、ある方は仕事を変えた方が良いと行動し、ある方はもっと自分を休ませるべきだと時間をつくるようになるでしょう。ご自身で気づき、ご自身で選択するので無理がありません。

他には、「偶然かもしれないけれど…」「たまたまそうなったのかもしれないけれど…」という、人や物をはじめとする良いめぐり合わせのご報告が多く寄せられます。

また、望んでいたお子さんを授かる、パートナーやご家族が協力的になるなど、理論だけでは説明のつかない変化まで様々です。

ホメオパスから見て、レメディが合っていた時はその人の瞳に光が入り、全体の輪郭がクッキリするように見えることもあります。

私が見てきた中で驚いたのは、女性であればメイクを変えなくても輝きを増したり、その人らしい装いに変わることがあります。

セッションの時には、毎回お写真をいただくことをお願いしていますが、遠慮がちに写真におさまっていたのに満面の笑顔でピースしたり、笑顔がとても柔和で温かな雰囲気に変わる方もいらっしゃいます。

何がどう作用したのか、見えないものではあるけれど現実だと感じます。

 

まとめ|レメディとは

レメディとは自然治癒力のスイッチを入れる、ホメオパシーでは薬のように使われるものです。

「薬」は、草かんむりに、楽・楽しいと書きます。

草花のような自然と共存しながら、楽になる助けを借り、人生を楽しむためのものです。

現代医学の薬は、楽になる助けを借りることだけに特化してしまったように思います。

また、成分の分析や抽出の技術が上がり、化学の応用も相まって物質的なものに頼ることを覚えました。

そして、抗生剤の発見により「悪者」といつも対決するという思考になってしまったのも事実です。

それも一つの視点であり、素晴らしい研究でもあるのですが、生命体に一番必要である「気」、そして大切にしたい「識(心)」の概念が、医療から葬り去られてしまったのはとても残念です。

その人にぴったりと合った正しいホメオパシーのレメディでの効果は、

  • 自分を覆いつくしていたものの存在に気がつく
  • 無理にそうする必要がなくなる
  • 状況や自分をありのままを受け入れられるよう

など深い癒しが得られ、生きやすくなります。

そもそもホメオパシーってなに?という方は、以下で詳しく解説しています!

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